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(ページの作成:「<div align="right"> <font size="+1">[http://researchmap.jp/read0148418 高森 茂雄]</font><br> ''同志社大学 脳科学研究科''<br> DOI XXXX/XXXX 原稿...」) |
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== GABA輸送機構 == | == GABA輸送機構 == | ||
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GABAおよびグリシンのシナプス小胞内への輸送は、プロトンの電気化学勾配を駆動力とする二次輸送である[15-17]。プロトン勾配は、液胞型プロトンATPaseが細胞質から小胞内腔にプロトンを運ぶことにより、膜電位勾配(小胞内が+)とpH勾配(小胞内が酸性)が形成される。[[グルタミン酸]]の輸送は、主に膜電位勾配、[[アセチルコリン]]や[[モノアミン]]類の輸送は主にpH勾配によって駆動されることが知られているが、GABAおよびグリシンの輸送はちょうどその中間に位置しているとされている[18]。基質とプロトンとの共役を含めVGAT/VIAATの詳細な輸送メカニズムは不明であるが、最近、VGAT/VIAATの再構成実験の結果から、VGAT/VIAATは膜電位勾配を駆動力として使い、GABAとCl–を1:2で輸送する共輸送体であるとする新しい仮説が提唱された[19](図1)。 | GABAおよびグリシンのシナプス小胞内への輸送は、プロトンの電気化学勾配を駆動力とする二次輸送である[15-17]。プロトン勾配は、液胞型プロトンATPaseが細胞質から小胞内腔にプロトンを運ぶことにより、膜電位勾配(小胞内が+)とpH勾配(小胞内が酸性)が形成される。[[グルタミン酸]]の輸送は、主に膜電位勾配、[[アセチルコリン]]や[[モノアミン]]類の輸送は主にpH勾配によって駆動されることが知られているが、GABAおよびグリシンの輸送はちょうどその中間に位置しているとされている[18]。基質とプロトンとの共役を含めVGAT/VIAATの詳細な輸送メカニズムは不明であるが、最近、VGAT/VIAATの再構成実験の結果から、VGAT/VIAATは膜電位勾配を駆動力として使い、GABAとCl–を1:2で輸送する共輸送体であるとする新しい仮説が提唱された[19](図1)。 |