35
回編集
Hiromisatou (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Hiromisatou (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
||
62行目: | 62行目: | ||
側頭葉内側部(Medial Temporal Lobes;以下MTL)は歯状回,海馬,鉤状回,内嗅皮質,扁桃体を含んだ領域で,一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが,これらの過程は,回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに,とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。 | 側頭葉内側部(Medial Temporal Lobes;以下MTL)は歯状回,海馬,鉤状回,内嗅皮質,扁桃体を含んだ領域で,一般にエピソード記憶と関係していると考えられている。ソースモニタリングにとって大事なのは特徴や特徴群を統合する過程であるが,これらの過程は,回想・親近性といった記憶と関連する感情とともに,とくに海馬や海馬傍回で生じると考えられている。 | ||
DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm<ref name=ref8>'''H L Roediger III, K B McDermott'''<br>Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists<br>''Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,'':1995, 21(4), 803–814</ref>) などにおいて,海馬は,「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより,また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている< | DRMパラダイム(Deese-Roediger-McDermott paradigm<ref name=ref8>'''H L Roediger III, K B McDermott'''<br>Creating False Memories: Remembering Words not Presented in Lists<br>''Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition,'':1995, 21(4), 803–814</ref>) などにおいて,海馬は,「覚えている」かをテストするときの方が「知っている」かをテストするときより,また既出かどうかを正しく同定できたアイテムを符号化するときの方が間違って符号化するときよりも活動が活発になることが知られている<ref name=Davachi><pubmed> 17097284 </pubmed></ref>。これは,アイテムを符号化し記憶している最中に,海馬が記憶特徴と複雑なエピソード記憶を結びつけるのに関わっていることを示している。 | ||
c.f. DRMパラダイム:学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。 | c.f. DRMパラダイム:学習時に実際には呈示されない単語であるルアー項目(例えば,太陽) の連想語(例えば,月,光)をから成り立つリスト(以下,DRMリスト)を呈示する。そして,テスト時には学習項目とルアー項目,その他の未学習項目からなるDRMリストを用いて再認判断を求める。すると,ルアー項目は,他の未学習項目と比較して高い確率で再認される。 |
回編集