「脚橋被蓋核」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
22行目: 22行目:
 実際に、脚橋被蓋核を局所微小電気刺激すると、皮質の[[アセチルコリン]]量が上昇する<ref name="ref7"><pubmed> 6050151 </pubmed></ref>、黒質の活動レベルが上昇し<ref name="ref10"><pubmed> 10392847 </pubmed></ref>その結果、[[線条体]]での[[ドーパミン]]量が上昇する<ref name="ref11"><pubmed> 12603265 </pubmed></ref>ことが知られている。これと共に [[歩行運動]]が誘発され<ref name="ref8"><pubmed> 2611678 </pubmed></ref>、また皮質の[[脳波]]が覚醒的な状態になる<ref name="ref9"><pubmed> 20146689 </pubmed></ref>。  
 実際に、脚橋被蓋核を局所微小電気刺激すると、皮質の[[アセチルコリン]]量が上昇する<ref name="ref7"><pubmed> 6050151 </pubmed></ref>、黒質の活動レベルが上昇し<ref name="ref10"><pubmed> 10392847 </pubmed></ref>その結果、[[線条体]]での[[ドーパミン]]量が上昇する<ref name="ref11"><pubmed> 12603265 </pubmed></ref>ことが知られている。これと共に [[歩行運動]]が誘発され<ref name="ref8"><pubmed> 2611678 </pubmed></ref>、また皮質の[[脳波]]が覚醒的な状態になる<ref name="ref9"><pubmed> 20146689 </pubmed></ref>。  


 基底核領域や視床方向へ投射する細胞は脚橋被蓋核の吻側部に、視蓋領域,中脳・橋網様体へ投射する細胞は尾側部に分布する傾向がある。このことは脚橋被蓋核が伝達物質・発火様式・線維投射などの異なる複数の細胞群、つまり、複数の機能的単位から構成されていることを示している。
 基底核領域や視床方向へ投射する細胞は脚橋被蓋核の吻側部に、視蓋領域,中脳・橋網様体へ投射する細胞は尾側部に分布する傾向がある。このことは脚橋被蓋核が伝達物質・発火様式・線維投射などの異なる複数の細胞群、つまり、複数の機能的単位から構成されていることを示している(図)。


==構造==
==構造==

案内メニュー