「脳室」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
4 バイト追加 、 2015年10月28日 (水)
編集の要約なし
51行目: 51行目:
<br>佐賀大学医学部河野史教授 恵与]]
<br>佐賀大学医学部河野史教授 恵与]]


 脳室内および脳組織を満たす[[脳脊髄液]]と、[[wikipedia:ja:血液|血液]]の間では物質交換を制限する機構があり、[[血液脳関門]]([[Blood-Brain Barrier|blood-brain barrier]], [[BBB]])と呼ばれる。脳室の周囲には脳室周囲器官という神経内[[分泌]]系や自律神経の中枢が存在するが、血液脳関門は脳室周囲器官には存在しない。これは、これらの組織が分泌する[[wikipedia:ja:ホルモン|ホルモン]]などの物質を全身に運ぶ必要があるためである。[[視床下部]]には[[終板器官]] (organum vasculosum of the lamina terminalis, OVLT)、[[脳弓#脳弓下器官|脳弓下器官]] (subfornical organ, SFO)、[[視索前野]] (preoptic area)がありお互いにネットワークを作りながら機能している。例えば[[室傍核]](paraventricular nucleus:PVN)は第三脳室に面しており、[[バゾプレッシン]]や[[オキシトシン]]を産生する[[神経分泌ニューロン]]の[[軸索]]を[[下垂体後葉]]に投射し, [[神経内分泌]]系の調節を担っている
 脳室内および脳組織を満たす[[脳脊髄液]]と、[[wikipedia:ja:血液|血液]]の間では物質交換を制限する機構があり、[[血液脳関門]]([[Blood-Brain Barrier|blood-brain barrier]], [[BBB]])と呼ばれる。脳室の周囲には[[脳室周囲器官]]という神経内[[分泌]]系や自律神経の中枢が存在するが、血液脳関門は脳室周囲器官には存在しない。これは、これらの組織が分泌する[[wikipedia:ja:ホルモン|ホルモン]]などの物質を全身に運ぶ必要があるためである。[[視床下部]]には[[終板器官]] (organum vasculosum of the lamina terminalis, OVLT)、[[脳弓#脳弓下器官|脳弓下器官]] (subfornical organ, SFO)、[[視索前野]] (preoptic area)がありお互いにネットワークを作りながら機能している。例えば[[室傍核]](paraventricular nucleus:PVN)は第三脳室に面しており、[[バゾプレッシン]]や[[オキシトシン]]を産生する[[神経分泌ニューロン]]の[[軸索]]を[[下垂体後葉]]に投射し, [[神経内分泌]]系の調節を担っている
<ref name="ref1"><pubmed> 3031348 </pubmed></ref>
<ref name="ref1"><pubmed> 3031348 </pubmed></ref>
<ref name="ref2"><pubmed> 8511332 </pubmed></ref>。
<ref name="ref2"><pubmed> 8511332 </pubmed></ref>。

案内メニュー