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Masahitoyamagata (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Masahitoyamagata (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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<u>(査読者コメント:また、近年はゲノムやトランスクリプトームの研究が大きくなってきていて、TrkA, TrkB, TrkCに対応するNTRK, NTRK2, NTRK3という「遺伝子名」で見かけることも増えていると思います。これらの関係性を一目で見てわかるように4つのニューロトロフィンとの結合性を含めて簡単な表にするとわかりやすくなるのではないかと思います。 | <u>(査読者コメント:また、近年はゲノムやトランスクリプトームの研究が大きくなってきていて、TrkA, TrkB, TrkCに対応するNTRK, NTRK2, NTRK3という「遺伝子名」で見かけることも増えていると思います。これらの関係性を一目で見てわかるように4つのニューロトロフィンとの結合性を含めて簡単な表にするとわかりやすくなるのではないかと思います。 | ||
TrkA NTRK NGF | TrkA NTRK NGF (弱)NT-3 | ||
TrkB NTRK2 BDNF, NT-4 (弱)NT-3)</u> | TrkB NTRK2 BDNF, NT-4 (弱)NT-3)</u> | ||
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もう一つの経路はPLCγの系で、TrkAではリン酸化したY791(TrkBではY833、TrkCではY834)にホスホリパーゼCγ (phospholipase Cγ)が自身のSH2ドメインを介して結合し活性化され、PIP2からIP3イノシトール3リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG)を産生する。IP3は細胞内カルシウム貯蔵部位からカルシウムを放出させることによってカルシウムシグナルを駆動させ、ジアシルグリセロールはprotein kinase C (PKC)を活性化させる。どちらも細胞内情報系として様々な重要な働きをしている。 | もう一つの経路はPLCγの系で、TrkAではリン酸化したY791(TrkBではY833、TrkCではY834)にホスホリパーゼCγ (phospholipase Cγ)が自身のSH2ドメインを介して結合し活性化され、PIP2からIP3イノシトール3リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG)を産生する。IP3は細胞内カルシウム貯蔵部位からカルシウムを放出させることによってカルシウムシグナルを駆動させ、ジアシルグリセロールはprotein kinase C (PKC)を活性化させる。どちらも細胞内情報系として様々な重要な働きをしている。 | ||
<u>(査読者コメント:ここでは主に生化学的なシグナル伝達を中心に説明していますが、逆行性のNGF-TrkA輸送などのような影響もしばしば議論されていると思います。簡単でよいと思いますので、このような細胞生物学的な動的観点も追加することは可能でしょうか。)</u> | |||
==生理的機能== | ==生理的機能== |