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=== 脊髄内外における運動神経を中心としたターゲッティング(Tom Jessellら)=== | === 脊髄内外における運動神経を中心としたターゲッティング(Tom Jessellら)=== | ||
[[Image:辞典09.jpg|thumb| | [[Image:辞典09.jpg|thumb|350px|'''図9 脊髄の運動神経細胞の四肢筋への投射'''<br>脊髄内の運動神経カラムはその支配する四肢筋の位置により、外側群(緑色)と内側群(黄色)に分かれる。運動神経細胞の軸索は神経束を形成し脊髄から出るが四肢へ入るところで四肢の内側にある筋群(medial LMC)と外側にある筋群(lateral LMC)に投射するものでその投射方向が分かれる。この過程には図に示されているような様々な分子メカニズムが関与していることが明らかにされてきている。eAs: ephrinAs, Npn2: neuropilin2 ]] | ||
[[wikipedia:Thomas Jessell|Tom Jessell]] | [[wikipedia:Thomas Jessell|Tom Jessell]]は長年にわたり[[脊髄]]の系を使って神経発生の研究を続けてきている。脊髄の中で[[運動神経]]細胞はある特定の筋に支配神経を送るがその神経細胞はその支配筋からの感覚のフィードバックを受ける。その細胞特異的なループ系路の形成に関わる分子メカニズムが明らかにされつつある。また、脊髄の中での介在ニューロンを介した運動神経細胞への局所サーキットの形成にも特異的な標的認識が必要であるがこれについても分子メカニズムが明らかにされつつある<ref><pubmed>19804761</pubmed></ref><ref><pubmed>22036571</pubmed></ref>。また、運動神経細胞は四肢の筋肉を支配するが、脊髄の運動神経細胞カラム内の神経細胞の位置によって、支配する四肢の筋肉の位置が決定されるというトポグラフィックマップが存在する。この四肢の筋肉の標的認識には様々なガイダンス分子が関与することが知られ、セマフォリンやEph受容体-エフリンなどが関与することが明らかにされている(図9)<ref><pubmed>19109910</pubmed></ref>。 | ||
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