「Held萼状シナプス」の版間の差分
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=== 発生 === | === 発生 === | ||
内側蝸牛神経核球形房状細胞の軸索は、[[ | 内側蝸牛神経核球形房状細胞の軸索は、[[Robo]]3によって[[脳幹]]対側への伸長が誘導され、[[Eph]]Bによって台形体核主細胞にターゲッティングされる<ref name=ref6><pubmed> 21093567 </pubmed></ref>。 | ||
齧歯類では、軸索末端が台形体核に到達してコンタクトを形成するのは胎生17日齢頃であり、この時点ですでにシナプスは台形体核神経細胞に[[活動電位]]を誘発する強度を有している<ref name=ref7><pubmed> 20855433 </pubmed></ref>。生後1日齢までは樹状に分岐したシナプス前終末が台形体核主細胞の細胞体や[[樹状突起]]に接触しており、1つの台形体核主細胞には複数の軸索が投射している。特徴的な萼状シナプス前終末は、生後2~4日齢にかけて形成される。この期間に1つの主要な投射入力を残して他の入力線維は排除され、生後5日齢までにはシナプス前終末と台形体核主細胞の間に1:1対応が確立する<ref name=ref8><pubmed> 16707803 </pubmed></ref>。しかし、一部の蝸牛神経細胞の軸索は分岐して複数の台形体核主細胞へ投射・支配することがあるため、蝸牛神経細胞と台形体核主細胞の関係は必ずしも1対1ではない。 | 齧歯類では、軸索末端が台形体核に到達してコンタクトを形成するのは胎生17日齢頃であり、この時点ですでにシナプスは台形体核神経細胞に[[活動電位]]を誘発する強度を有している<ref name=ref7><pubmed> 20855433 </pubmed></ref>。生後1日齢までは樹状に分岐したシナプス前終末が台形体核主細胞の細胞体や[[樹状突起]]に接触しており、1つの台形体核主細胞には複数の軸索が投射している。特徴的な萼状シナプス前終末は、生後2~4日齢にかけて形成される。この期間に1つの主要な投射入力を残して他の入力線維は排除され、生後5日齢までにはシナプス前終末と台形体核主細胞の間に1:1対応が確立する<ref name=ref8><pubmed> 16707803 </pubmed></ref>。しかし、一部の蝸牛神経細胞の軸索は分岐して複数の台形体核主細胞へ投射・支配することがあるため、蝸牛神経細胞と台形体核主細胞の関係は必ずしも1対1ではない。 | ||
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==== エンドサイトーシスの修飾 ==== | ==== エンドサイトーシスの修飾 ==== | ||
開口放出とエンドサイトーシスのバランスは、シナプス伝達の維持に重要である。高頻度でシナプス伝達が起きると、シナプス前終末のCa<sup>2+</sup>濃度が上昇しエンドサイトーシスが亢進する<ref name=ref27 />。またシナプス後細胞では、[[NMDA型グルタミン酸受容体]]を介したCa<sup>2+</sup>流入によってNOSの活性化が誘導され[[一酸化窒素]]が合成される。一酸化窒素は拡散し[[逆行性シグナル]]としてシナプス前終末に入り、前終末の[[可溶性グアニル酸シクラーゼ]]を活性化する。以下、シナプス前終末内[[cGMP]]濃度の上昇→[[ | 開口放出とエンドサイトーシスのバランスは、シナプス伝達の維持に重要である。高頻度でシナプス伝達が起きると、シナプス前終末のCa<sup>2+</sup>濃度が上昇しエンドサイトーシスが亢進する<ref name=ref27 />。またシナプス後細胞では、[[NMDA型グルタミン酸受容体]]を介したCa<sup>2+</sup>流入によってNOSの活性化が誘導され[[一酸化窒素]]が合成される。一酸化窒素は拡散し[[逆行性シグナル]]としてシナプス前終末に入り、前終末の[[可溶性グアニル酸シクラーゼ]]を活性化する。以下、シナプス前終末内[[cGMP]]濃度の上昇→[[サイクリックGMP依存性タンパク質リン酸化酵素]] ([[PKG]])の活性化→[[RhoA]]の活性→[[Rhoキナーゼ]]の活性化→[[PIP2|PIP<sub>2</sub>]]の産生というカスケードを経て、エンドサイトーシスを加速する<ref name=ref47><pubmed> 22578503 </pubmed></ref><ref name=ref48><pubmed> 23864695 </pubmed></ref>。 | ||
==== シナプス伝達の短期可塑性 ==== | ==== シナプス伝達の短期可塑性 ==== | ||