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<font size="+1">川﨑 伊織</font><br>
<font size="+1">川﨑 伊織*</font><br>
''東北大学高次機能障害学''<br>
''東北大学高次機能障害学''<br>
<font size="+1">[http://researchmap.jp/1227 藤井 俊勝]</font><br>
<font size="+1">[http://researchmap.jp/1227 藤井 俊勝]</font><br>
''東北福祉大学''<br>
''東北福祉大学''<br>
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2016年1月24日 原稿完成日:2016年月日<br>
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2016年1月24日 原稿完成日:2016年4月12日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中 啓治](国立研究開発法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/keijitanaka 田中 啓治](国立研究開発法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br>
 *corresponding author
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英語名:procedural memory
英語名:procedural memory 独:prozedurales Gedächtnis 仏:mémoire procédurale


{{box|text=
{{box|text= 手続き記憶は、非陳述記憶のひとつで、自転車に乗れるようになるとか、うまく楽器の演奏ができるようになるというような[[記憶]]で、同じような経験の繰り返しにより獲得される。一旦形成されると、意識的な処理を伴わず自動的に機能し、長期間保存される。内容によって運動性技能、知覚性技能、認知性技能 (課題解決)の3種が区別されている。[[大脳基底核]]や[[小脳]]が中心的役割を果たす。}}
 生物体は様々な種類の情報を記憶しており、それぞれの異なる種類の情報の記憶には別個の記憶システムが働くと考えられている。一般的に長期記憶の内容による区分として、陳述記憶 (同義語に宣言的記憶または顕在記憶がある)と非陳述記憶 (同義語に非宣言的記憶と潜在記憶がある)の2つに大別される<ref name=ref1><pubmed></pubmed></ref>。手続き記憶は、意識上に内容を想起できない記憶として非陳述記憶に分類される。非陳述記憶には他に、プライミングや連合学習 (古典的条件付け、オペラント条件付けなど)、非連合学習 (慣れと感作)が含まれる。
}}


==定義==
==定義==
 手続き記憶は、自転車に乗れるようになるとか、うまく楽器の演奏ができるようになるというような記憶で、同じような経験の繰り返しにより獲得される。しかしその情報をいつ、どこで獲得したかについての記憶は消失する。手続き記憶には運動性、知覚性、認知性 (課題解決)の3種が区別されており、いずれの場合も意識ではなく、行動に記憶が反映されることが特徴とされている<ref name=ref2><pubmed></pubmed></ref>。また記憶が一旦形成されると、意識的な処理を伴わず自動的に機能し、長期間保存されることも特徴の一つとして知られている。参考までに、いくつかの辞書に記載されている手続き記憶の辞書的意味を表に載せた (表1)
[[Image:Fig1_long_term_memory2.jpg|thumb|300px|'''図1. 記憶の分類'''<br>Squire & Zola<ref name="ref1" />を参考に作成。]]
 手続き記憶は、自転車に乗れるようになるとか、うまく楽器の演奏ができるようになるというような[[記憶]]で、同じような経験の繰り返しにより獲得される。しかしその情報をいつ、どこで獲得したかについての[[文脈情報記憶]]は消失する。また記憶が一旦形成されると、意識的な処理を伴わず自動的に機能し、長期間保存されることも手続き記憶の特徴の一つとして知られている。一般的に[[長期記憶]]の内容による区分として、[[陳述記憶]] ([[宣言的記憶]]とも呼ばれる)と[[非陳述記憶]] ([[非宣言的記憶]]とも呼ばれる)があり、手続き記憶は非陳述記憶に分類される<ref name=ref1><pubmed>8942965</pubmed></ref>。


{| class="wikitable"
 手続き記憶には、その内容によって運動性技能、知覚性技能、認知性技能 (課題解決)の3種が区別されている。例えば、先に述べた自転車の運転や楽器の演奏などは運動技能であり、鏡文字の読み取りなどは知覚性技能、複雑なパズルの解き方などは認知性技能にあたる。いずれの場合も意識にはのぼらないが、反復により次第に習熟するような技能であり、行動に記憶が反映されることが特徴とされている<ref name=ref2>'''山鳥重'''<br>記憶の神経心理学<br>''医学書院''、東京、2002, pp. 110-126.</ref>。
|+ 表1.手続き記憶の辞書による意味
|-
|'''「有斐閣 心理学辞典 (初版第12刷 2006)」'''<br>
認知・行動レベルにおける情報処理過程の記憶。
|-
|'''「朝倉書店 脳科学大事典 (初版第1刷 2000)」'''<br>
継続的な処理様式の記憶で、水泳など運動的なものから暗算など認知的なものまで、いろいろなことができる場合に働く手続きの記憶である。
|-
|'''「医学書院 神経心理学事典 (初版第1刷 2007)」'''<br>
技能や直接意識できないある種の知識を獲得する際に用いられる記憶過程であり、その存在は行動でしか示すことができない。どのようにするかについての記憶。
|-
|'''「Oxford Dictionary of Psychology (2009)」'''<br>
一連の操作を行う方法についての情報についての記憶
|-
|'''「The Penguin Dictionary of Psychology (2001)」'''<br>
精緻に自動化され、意識にのぼらずに実行される手順や複雑な行動についての記憶 (自動車の運転や自転車に乗ることなど)
|-
|}


==神経基盤==
==神経基盤==
 これまでの研究から、手続き記憶には大脳基底核や小脳が中心的役割を果たすと考えられている<ref name=ref3><pubmed></pubmed></ref>。このことは、エピソード記憶の障害を中心とする健忘症候群のような大脳皮質病変 (例えば、海馬、間脳、前脳基底部などの障害)を有する疾患では手続き記憶が保たれる一方<ref name=ref4><pubmed></pubmed></ref> <ref name=ref5><pubmed></pubmed></ref> <ref name=ref6><pubmed></pubmed></ref>、パーキンソン病やハンチントン病、小脳変性症といった大脳基底核疾患・小脳疾患では手続き記憶が障害されることから示唆されている<ref name=ref7><pubmed></pubmed></ref> <ref name=ref8><pubmed></pubmed></ref>。またさらに、手続き記憶内において獲得する技能の種類 (運動性技能・知覚性技能・認知性技能)によっても、異なる脳領域の関与が考えられている。例えば、運動性技能は、黒質―線条体、小脳、前頭前野、補足運動野などの関与が示唆されている。また知覚性技能も同様に黒質―線条体、小脳が重要な役割を担っているとされ、認知性技能に関しても黒質から線条体、その主要な出力先である前頭前野が中心的な役割を果たすと考えられている<ref name=ref2 />。
 手続き記憶の神経基盤については、これまでの研究から、[[大脳基底核]]や[[小脳]]が中心的役割を果たすと考えられている<ref name=ref1 />。エピソード記憶の選択的障害を呈する[[健忘症候群]](例えば[[内側側頭葉]]病変後)では手続き記憶が保たれる一方<ref name=ref3>'''Corkin S.''' <br>Acquisition of motor skill after bilateral medial temporal-lobe excision. <br>''Neuropsychologia''. 1968; 6: 255-265.</ref> <ref name=ref4><pubmed>7414331</pubmed></ref> <ref name=ref5><pubmed>3860122</pubmed></ref>、[[パーキンソン病]]や[[ハンチントン病]]、[[小脳変性症]]といった大脳基底核疾患・小脳疾患では重篤な[[エピソード記憶]]の障害はみられずに手続き記憶が障害される <ref name=ref6><pubmed>8215247</pubmed></ref> <ref name=ref7><pubmed>2969762</pubmed></ref>
 
 獲得する技能の種類 (運動性技能・知覚性技能・認知性技能)によって、大脳基底核や小脳以外の皮質領域が関わることも知られている。運動性技能は、回転する円盤上に設定した標的に針先を接触させておく[[回転盤追跡課題]]や、鏡に映し出された図形を見て、素早く正確に図形をなぞっていく[[鏡映描写課題]]などによって評価される。両側の内側側頭葉損傷後の重篤な[[健忘症]]患者や[[アルツハイマー病]]患者では、これらの運動性技能が獲得されたことが先行研究で報告された<ref name=ref3 /> <ref name=ref4 /> <ref name=ref5 />。これらの知見から、運動技能学習には内側側頭葉や[[海馬]]以外の脳領域が関与することが示唆された。
 
 一方、大脳基底核の障害を主病変とするパーキンソン病患者やハンチントン病患者では、回転円盤追跡課題や鏡映描写課題の学習が障害されることが報告されている<ref name=ref8><pubmed>2521896</pubmed></ref>。他にも、複数の反応ボタンの中から視覚刺激に対応したボタンをあらかじめ決められた順番で素早く押していくような系列学習課題において、パーキンソン病患者や小脳変性症患者では学習効果が得られないことが報告されている<ref name=ref6 />。さらに[[補足運動野]]損傷の患者でも、同様の系列学習課題で学習が成立しないという報告がある<ref name=ref9><pubmed>8558162</pubmed></ref>。これらの知見から、運動性技能には大脳基底核、小脳以外に補足運動野などが関与していることが示唆されている。
 
 知覚性技能の検討には、鏡映読字課題が頻繁に用いられる。この課題は鏡に映った裏文字を素早く読むことが要求される。同課題を施行した[[健忘]]症患者は学習効果が認められる一方で、パーキンソン病患者や[[脊髄小脳変性症]]患者では読みが順調に学習されなかったことが報告されている<ref name=ref4 /> <ref name=ref10><pubmed>9049070</pubmed></ref>。このことから、運動性技能と同様に、知覚性技能の学習においても大脳基底核と小脳が中心的な役割を果たしていることが考えられる。さらに、健常者を対象にした[[機能的核磁気共鳴画像法]] ([[functional magnetic resonance imaging]]: [[fMRI]])を用いた研究では、鏡映読字課題の学習に[[尾状核]] (大脳基底核の一部)や小脳、それ以外にも[[下前頭回]]、[[下側頭回]]、[[頭頂葉]]、[[後頭葉]]など複数の皮質領域が関与することが報告されている<ref name=ref11><pubmed>11133788</pubmed></ref>。
 
 認知性技能を評価する課題で最も頻繁に用いられる課題に、[[wj:ハノイの塔|ハノイの塔]]がある。3本の柱のうち左端の1本に大きさの異なる円盤が大きいものから順序よく重ねられている。被験者はルールに従い、右端の柱に同じ順序で移し変えなければならない。ルールは、①1度に1つの円盤しか動かしてはいけない、②小さな円盤の上にそれより大きな円盤を置いてはいけない、の2点である。この複雑で高い知的能力を必要とする課題を健忘症患者は遂行することができ、解き方の手順も学習可能であることが報告されている<ref name=ref5 />。
 
 また[[wj:トロントの塔|トロントの塔]]というハノイの塔と類似の課題をパーキンソン病患者やハンチントン病患者に施行した先行研究もある。この研究では、パーキンソン病患者と健常対照群の課題成績を比較しており、パーキンソン病患者では明らかな成績低下が認められたことを報告している。さらにハンチントン病患者でも同様の障害を認めることが示されている<ref name=ref7 />。ハノイの塔やトロントの塔では、課題遂行中に間違った手順に気が付く、最終的なゴールを意識しておくといった複雑な心理過程が関わっており、この複雑な手順や方略には[[前頭前野]]の関与が大きいと考えられている。前頭前野と[[線条体]]はいくつかの回路による連絡があり<ref name=ref12><pubmed>8352676</pubmed></ref>、認知性技能の学習には[[線条体-前頭前野回路]]が重要な役割を果たしていることが推測される<ref name=ref2 />。
 
==関連項目==
* [[記憶の分類]]
* [[陳述記憶・非陳述記憶]]
 
==参考文献==
==参考文献==
<references />
<references />

2016年4月14日 (木) 12:57時点における最新版

川﨑 伊織*
東北大学高次機能障害学
藤井 俊勝
東北福祉大学
DOI:10.14931/bsd.2596 原稿受付日:2016年1月24日 原稿完成日:2016年4月12日
担当編集委員:田中 啓治(国立研究開発法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)
 *corresponding author

英語名:procedural memory 独:prozedurales Gedächtnis 仏:mémoire procédurale

 手続き記憶は、非陳述記憶のひとつで、自転車に乗れるようになるとか、うまく楽器の演奏ができるようになるというような記憶で、同じような経験の繰り返しにより獲得される。一旦形成されると、意識的な処理を伴わず自動的に機能し、長期間保存される。内容によって運動性技能、知覚性技能、認知性技能 (課題解決)の3種が区別されている。大脳基底核小脳が中心的役割を果たす。

定義

図1. 記憶の分類
Squire & Zola[1]を参考に作成。

 手続き記憶は、自転車に乗れるようになるとか、うまく楽器の演奏ができるようになるというような記憶で、同じような経験の繰り返しにより獲得される。しかしその情報をいつ、どこで獲得したかについての文脈情報記憶は消失する。また記憶が一旦形成されると、意識的な処理を伴わず自動的に機能し、長期間保存されることも手続き記憶の特徴の一つとして知られている。一般的に長期記憶の内容による区分として、陳述記憶 (宣言的記憶とも呼ばれる)と非陳述記憶 (非宣言的記憶とも呼ばれる)があり、手続き記憶は非陳述記憶に分類される[1]

 手続き記憶には、その内容によって運動性技能、知覚性技能、認知性技能 (課題解決)の3種が区別されている。例えば、先に述べた自転車の運転や楽器の演奏などは運動技能であり、鏡文字の読み取りなどは知覚性技能、複雑なパズルの解き方などは認知性技能にあたる。いずれの場合も意識にはのぼらないが、反復により次第に習熟するような技能であり、行動に記憶が反映されることが特徴とされている[2]

神経基盤

 手続き記憶の神経基盤については、これまでの研究から、大脳基底核小脳が中心的役割を果たすと考えられている[1]。エピソード記憶の選択的障害を呈する健忘症候群(例えば内側側頭葉病変後)では手続き記憶が保たれる一方[3] [4] [5]パーキンソン病ハンチントン病小脳変性症といった大脳基底核疾患・小脳疾患では重篤なエピソード記憶の障害はみられずに手続き記憶が障害される [6] [7]

 獲得する技能の種類 (運動性技能・知覚性技能・認知性技能)によって、大脳基底核や小脳以外の皮質領域が関わることも知られている。運動性技能は、回転する円盤上に設定した標的に針先を接触させておく回転盤追跡課題や、鏡に映し出された図形を見て、素早く正確に図形をなぞっていく鏡映描写課題などによって評価される。両側の内側側頭葉損傷後の重篤な健忘症患者やアルツハイマー病患者では、これらの運動性技能が獲得されたことが先行研究で報告された[3] [4] [5]。これらの知見から、運動技能学習には内側側頭葉や海馬以外の脳領域が関与することが示唆された。

 一方、大脳基底核の障害を主病変とするパーキンソン病患者やハンチントン病患者では、回転円盤追跡課題や鏡映描写課題の学習が障害されることが報告されている[8]。他にも、複数の反応ボタンの中から視覚刺激に対応したボタンをあらかじめ決められた順番で素早く押していくような系列学習課題において、パーキンソン病患者や小脳変性症患者では学習効果が得られないことが報告されている[6]。さらに補足運動野損傷の患者でも、同様の系列学習課題で学習が成立しないという報告がある[9]。これらの知見から、運動性技能には大脳基底核、小脳以外に補足運動野などが関与していることが示唆されている。

 知覚性技能の検討には、鏡映読字課題が頻繁に用いられる。この課題は鏡に映った裏文字を素早く読むことが要求される。同課題を施行した健忘症患者は学習効果が認められる一方で、パーキンソン病患者や脊髄小脳変性症患者では読みが順調に学習されなかったことが報告されている[4] [10]。このことから、運動性技能と同様に、知覚性技能の学習においても大脳基底核と小脳が中心的な役割を果たしていることが考えられる。さらに、健常者を対象にした機能的核磁気共鳴画像法 (functional magnetic resonance imaging: fMRI)を用いた研究では、鏡映読字課題の学習に尾状核 (大脳基底核の一部)や小脳、それ以外にも下前頭回下側頭回頭頂葉後頭葉など複数の皮質領域が関与することが報告されている[11]

 認知性技能を評価する課題で最も頻繁に用いられる課題に、ハノイの塔がある。3本の柱のうち左端の1本に大きさの異なる円盤が大きいものから順序よく重ねられている。被験者はルールに従い、右端の柱に同じ順序で移し変えなければならない。ルールは、①1度に1つの円盤しか動かしてはいけない、②小さな円盤の上にそれより大きな円盤を置いてはいけない、の2点である。この複雑で高い知的能力を必要とする課題を健忘症患者は遂行することができ、解き方の手順も学習可能であることが報告されている[5]

 またトロントの塔というハノイの塔と類似の課題をパーキンソン病患者やハンチントン病患者に施行した先行研究もある。この研究では、パーキンソン病患者と健常対照群の課題成績を比較しており、パーキンソン病患者では明らかな成績低下が認められたことを報告している。さらにハンチントン病患者でも同様の障害を認めることが示されている[7]。ハノイの塔やトロントの塔では、課題遂行中に間違った手順に気が付く、最終的なゴールを意識しておくといった複雑な心理過程が関わっており、この複雑な手順や方略には前頭前野の関与が大きいと考えられている。前頭前野と線条体はいくつかの回路による連絡があり[12]、認知性技能の学習には線条体-前頭前野回路が重要な役割を果たしていることが推測される[2]

関連項目

参考文献

  1. 1.0 1.1 1.2 Squire, L.R., & Zola, S.M. (1996).
    Structure and function of declarative and nondeclarative memory systems. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 93(24), 13515-22. [PubMed:8942965] [PMC] [WorldCat] [DOI]
  2. 2.0 2.1 山鳥重
    記憶の神経心理学
    医学書院、東京、2002, pp. 110-126.
  3. 3.0 3.1 Corkin S.
    Acquisition of motor skill after bilateral medial temporal-lobe excision.
    Neuropsychologia. 1968; 6: 255-265.
  4. 4.0 4.1 4.2 Cohen, N.J., & Squire, L.R. (1980).
    Preserved learning and retention of pattern-analyzing skill in amnesia: dissociation of knowing how and knowing that. Science (New York, N.Y.), 210(4466), 207-10. [PubMed:7414331] [WorldCat] [DOI]
  5. 5.0 5.1 5.2 Cohen, N.J., Eichenbaum, H., Deacedo, B.S., & Corkin, S. (1985).
    Different memory systems underlying acquisition of procedural and declarative knowledge. Annals of the New York Academy of Sciences, 444, 54-71. [PubMed:3860122] [WorldCat] [DOI]
  6. 6.0 6.1 Pascual-Leone, A., Grafman, J., Clark, K., Stewart, M., Massaquoi, S., Lou, J.S., & Hallett, M. (1993).
    Procedural learning in Parkinson's disease and cerebellar degeneration. Annals of neurology, 34(4), 594-602. [PubMed:8215247] [WorldCat] [DOI]
  7. 7.0 7.1 Saint-Cyr, J.A., Taylor, A.E., & Lang, A.E. (1988).
    Procedural learning and neostriatal dysfunction in man. Brain : a journal of neurology, 111 ( Pt 4), 941-59. [PubMed:2969762] [WorldCat] [DOI]
  8. Heindel, W.C., Salmon, D.P., Shults, C.W., Walicke, P.A., & Butters, N. (1989).
    Neuropsychological evidence for multiple implicit memory systems: a comparison of Alzheimer's, Huntington's, and Parkinson's disease patients. The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience, 9(2), 582-7. [PubMed:2521896] [WorldCat]
  9. Ackermann, H., Daum, I., Schugens, M.M., & Grodd, W. (1996).
    Impaired procedural learning after damage to the left supplementary motor area (SMA). Journal of neurology, neurosurgery, and psychiatry, 60(1), 94-7. [PubMed:8558162] [PMC] [WorldCat] [DOI]
  10. Yamadori, A., Yoshida, T., Mori, E., & Yamashita, H. (1996).
    Neurological basis of skill learning. Brain research. Cognitive brain research, 5(1-2), 49-54. [PubMed:9049070] [WorldCat]
  11. Poldrack, R.A., & Gabrieli, J.D. (2001).
    Characterizing the neural mechanisms of skill learning and repetition priming: evidence from mirror reading. Brain : a journal of neurology, 124(Pt 1), 67-82. [PubMed:11133788] [WorldCat] [DOI]
  12. Cummings, J.L. (1993).
    Frontal-subcortical circuits and human behavior. Archives of neurology, 50(8), 873-80. [PubMed:8352676] [WorldCat] [DOI]