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分解と修飾によって成熟型となったShhNは細胞から分泌されるが、その分泌には[[膜タンパク質]][[Dispatched]]と、分泌因子[[Scube]]の存在が必要である<ref name=ref24></ref>。 | 分解と修飾によって成熟型となったShhNは細胞から分泌されるが、その分泌には[[膜タンパク質]][[Dispatched]]と、分泌因子[[Scube]]の存在が必要である<ref name=ref24></ref>。 | ||
この分泌経路のほかに最近、ソニック・ヘッジホッグタンパク質が[[サイトニーム]](cytoneme)と呼ばれる突起上の[[細胞膜]]構造の先端まで運搬され、そこで小胞を形成して細胞外へ分泌されるという経路が提唱されている。サイトニームは[[糸状仮足]]([[filopodia]])が長く変形した形状をしており、内部には[[アクチン]]が含まれている。ショウジョウバエの[[翅原基]](wing disc)ではヘッジホッグを産生する細胞がこのような構造を持っており<ref><pubmed>10367889</pubmed></ref>、発現部位から遠い細胞までシグナルを届けている<ref name=ref1></ref><ref><pubmed>23276604</pubmed></ref><ref><pubmed>25483805</pubmed></ref><ref><pubmed>25472772</pubmed></ref> | この分泌経路のほかに最近、ソニック・ヘッジホッグタンパク質が[[サイトニーム]](cytoneme)と呼ばれる突起上の[[細胞膜]]構造の先端まで運搬され、そこで小胞を形成して細胞外へ分泌されるという経路が提唱されている。サイトニームは[[糸状仮足]]([[filopodia]])が長く変形した形状をしており、内部には[[アクチン]]が含まれている。ショウジョウバエの[[翅原基]](wing disc)ではヘッジホッグを産生する細胞がこのような構造を持っており<ref><pubmed>10367889</pubmed></ref>、発現部位から遠い細胞までシグナルを届けている<ref name=ref1></ref><ref><pubmed>23276604</pubmed></ref><ref><pubmed>25483805</pubmed></ref><ref><pubmed>25472772</pubmed></ref>。サイトニームは近年[[脊椎動物]]でもその存在が知られるようになった<ref><pubmed>23624372</pubmed></ref>。 | ||
==発現== | ==発現== |