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== 細胞内局在 ==
== 細胞内局在 ==
 SSH1とSSH2はアクチン線維との結合部位が3箇所存在し、細胞内のアクチン骨格、[[接着斑]]と共局在する('''図2''') <ref name=Yamamoto2006><pubmed>16513117</pubmed></ref>。また、SSH1は細胞移動時の[[ラメリポディア]]に局在する<ref name=Kurita2008></ref><ref name=Ohta2003></ref><ref name=Nagata-Ohashi2004><pubmed>15159416</pubmed></ref><ref name=Takahashi2017><pubmed>27865840</pubmed></ref>。また、SSH1は、938番目と978番目のセリン残基のリン酸化依存的に[[14-3-3タンパク質]]と結合することでアクチン線維から解離し、細胞質に隔離されることが示されている<ref name=Nagata-Ohashi2004></ref> [10]。SSH3は、アクチン線維への結合能を持たず、[[HeLa細胞]]に人為的に発現させた場合、細胞質と細胞の辺縁に局在する<ref name=Ohta2003></ref>。SSH2は、[[精子]]の[[先体]]の形成過程に関与し、[[円形精子細胞]]の[[アクロソーム]]領域に集積することが示されている<ref name=Xu2023><pubmed> 36942942</pubmed></ref>。
 SSH1とSSH2はアクチン線維との結合部位が3箇所存在し、細胞内のアクチン骨格、[[接着斑]]と共局在する('''図2''') <ref name=Yamamoto2006><pubmed>16513117</pubmed></ref>。また、SSH1は細胞移動時の[[ラメリポディア]]に局在する<ref name=Kurita2008></ref><ref name=Ohta2003></ref><ref name=Nagata-Ohashi2004><pubmed>15159416</pubmed></ref><ref name=Takahashi2017><pubmed>27865840</pubmed></ref>。また、SSH1は、938番目と978番目のセリン残基のリン酸化依存的に[[14-3-3タンパク質]]と結合することでアクチン線維から解離し、細胞質に隔離されることが示されている<ref name=Nagata-Ohashi2004></ref>。SSH3は、アクチン線維への結合能を持たず、[[HeLa細胞]]に人為的に発現させた場合、細胞質と細胞の辺縁に局在する<ref name=Ohta2003></ref>。SSH2は、[[精子]]の[[先体]]の形成過程に関与し、[[円形精子細胞]]の[[アクロソーム]]領域に集積することが示されている<ref name=Xu2023><pubmed> 36942942</pubmed></ref>。


== 基質 ==
== 基質 ==