「トーク:瞬目反射条件づけ」の版間の差分

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12. 「
こうした行動遺伝学的研究によって、代謝活性型[[グルタミン酸受容体]]1型(mGluR1)、PKCγ、GluRδ2、内在性[[カンナビノイド受容体]]CB1Rなど多くの分子が小脳LTDと瞬目反射条件づけ遅延課題の双方に必要であることが明らかとなり、」
 
12. 「
こうした行動遺伝学的研究によって、代謝活性型[[グルタミン酸受容体]]1型(mGluR1)、PKCγ、GluRδ2、内在性[[カンナビノイド受容体]]CB1Rなど多くの分子が小脳LTDと瞬目反射条件づけ遅延課題の双方に必要であることが明らかとなり、」
 
これについても、それぞれ文献引用をお願いします。これを引用すれば、上記ポイントについては引用は不要かもしれません。
 
これについても、それぞれ文献引用をお願いします。これを引用すれば、上記ポイントについては引用は不要かもしれません。
Response: ここで具体的に挙げている分子についての論文の引用をすべて加えました。11には対応していません。
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Response: PKCg KOはLTDの障害も学習障害もありませんでしたため、これを削除し、GFAPとPLCbeta4を加えました。さらに、ここで具体的に挙げている分子についての論文の引用をすべて加えました。11には対応していません。
  
 
13. 
「その学習メカニズムが研究されてきたことも本学習の特徴的な点である」
 
13. 
「その学習メカニズムが研究されてきたことも本学習の特徴的な点である」

2016年1月22日 (金) 01:40時点における最新版

1. 「マウスからヒトにいたるまで多種の実験動物を利用してその学習メカニズムが研究され、脊椎動物の記憶・学習系の中で、その責任神経回路がもっとも詳らかにされた行動パラダイムの一つである。」
 ヒトは実験動物というと語弊があるのでは。 「学習メカニズム」->単に「メカニズム」で良いのでは。 Response:「マウスからヒトにいたるまで多様な種で、そのメカニズムが研究され」と変えました。「学習メカニズム」を「メカニズム」に変えました。

2. 「無条件反応」という言葉と、「条件反射」という言葉が記載されていますが、反応も反射もresponseの訳なので、反射か反応のどちらかに統一したほうがよいのではないでしょうか。
 Response: 「無条件反応」を「無条件反射」に変えました。

3. 「CSとしてメトロノームの音を、USとして肉を提示すると、この対刺激によって」->「CSとしてメトロノームの音を、USとして肉を用い、これらの対刺激を繰り返し提示することによって」 Response: ありがとうございます。この表現に変えました。

4. 「USに先行してCSのみで」->「USに先行するCSのみで」の意でしょうか? Response: ほぼその意でしたので、変えました。

5. 「
唾液の分泌を出すようになる」->「分泌が生じるようになる」 「分泌」という言葉自体に「出す」という意味が含まれていますので。 Response: ご指摘有り難うございます。変えました。

6. 「
もっとも初期の瞬目反射条件づけの現象についての報告は」->「瞬目反射条件づけの現象についての最も初期の報告は」 Response: 変更いたしました。

7. 「
遡れる」->「遡ることができる」 Response: 変更いたしました。

8. 「ちなみに、」->不要では。
 Response: 削除いたしました。

9. 「
Isidore Gormezanoによりウサギに対してこの連合学習が導入されて以降は」 小脳依存性の運動、海馬依存性の連合学習という表現がアブストラクトにありますが、これは後者のことを意味しているのでしょうか?そうでなければ、表現はかえたほうが良いように思います。 また、何に「導入され」たのか、「導入」という言葉を使うのであれば明記したほうがよいのではないでしょうか。 Response: 「Isidore Gormezanoによりウサギに対してこの連合学習が導入されて以降は」中の「連合学習」の元々の意図は、前者と後者の両方を含んではいるものの、どちらかというと後者に重点を置いたという意図でした。いずれにしましても、「この連合学習」を「瞬目反射条件づけ」に変えさせていただきました。導入については、ウサギに対して導入ということなので、ウサギに、に変えましたがこれで問題ありませんでしょうか。

10. 「
方法論がノックアウトマウスにそのまま適応され」->「方法論がノックアウトマウスにそのまま適用され」 Response: 適応を適用に変えました。

11. 「
特に、小脳のシナプス可塑性である長期抑圧(Long-term depression; LTD)(後述)と瞬目反射条件づけ遅延課題との関係性が集中的に調べられることになる[7]」 集中的に調べられることになると言っているので、[7]の最初の論文だけでなく、他の同様な論文も2〜3、引用しておいたほうがよいのではないでしょうか。総説を引用する、ということでも良いかもしれませんが。 12. 「
こうした行動遺伝学的研究によって、代謝活性型グルタミン酸受容体1型(mGluR1)、PKCγ、GluRδ2、内在性カンナビノイド受容体CB1Rなど多くの分子が小脳LTDと瞬目反射条件づけ遅延課題の双方に必要であることが明らかとなり、」 これについても、それぞれ文献引用をお願いします。これを引用すれば、上記ポイントについては引用は不要かもしれません。 Response: PKCg KOはLTDの障害も学習障害もありませんでしたため、これを削除し、GFAPとPLCbeta4を加えました。さらに、ここで具体的に挙げている分子についての論文の引用をすべて加えました。11には対応していません。

13. 
「その学習メカニズムが研究されてきたことも本学習の特徴的な点である」 上の1のポイントと同様。 Response:「メカニズムが研究され」と変えました。

14. 「
ほぼ同一の課題で学習能力を測定できる数少ない学習系」->「ほぼ同一の課題で学習能力を測定できる数少ない学習系の一つ」 Response:「の一つ」を加えました。

15. 「
水迷路試験」については、本辞典の「迷路」のところにモリス水迷路についての記述があるので、そこにリンクをはっていただければと思います。 Response: 迷路のリンクに変更いたしました。

16. 「さらに、まばたき反射は仮に筋萎縮や麻痺といった四肢の障害がある場合でも、その出力が比較的最後まで保存されることから、例えば運動失調を持つモデル動物でも認知機能を評価しやすいと考えられる。」
 -> 「さらに、仮に筋萎縮や麻痺といった四肢の障害がある場合でも(例えば運動失調を持つモデル動物でも)、まばたき反射はその出力が比較的最後まで保存されることから、認知機能を評価しやすいと考えられる。」 Response: ご提案の表現に変更いたしました。

17. 「後述する遅延課題の場合、」
 既にこの前に遅延課題が言及されています。そこで詳細は「後述」する旨を述べるか、単に「後述する」を削除するか、どちらかがよいのではないでしょうか。 Response: 当初の体裁の編集で順序が変わってしまって矛盾が出ていたようです。「詳細は後述する」に変更いたしました。

18. 「後述する遅延課題の場合、その学習の記憶痕跡の場が、主に小脳にあることから、とりわけ神経科学の分野で小脳依存性学習もしくは運動学習としてよく分類・記述される。小脳が記憶形成の場であるとの論拠は、主に実験動物の脳損傷実験と小脳疾患患者の臨床例よりもたらされた[16][15]。また多くのニューラルネットワークモデルによっても瞬目反射条件づけの小脳理論が構築され、行動実験の結果との擦り合わせが図られている。」
 このパラグラフについてですが、既に遅延課題->小脳、痕跡課題->海馬の関係が記述されています。そこのパラグラフに組み込んでしまってはいかがでしょうか。 Response: 60年代〜のパラグラフの最後に組み込んでみました。

19. 「
学習の記憶痕跡」->単に「記憶痕跡」とするか、「学習・記憶の痕跡」とするのがよいのでは。 Response: 単に記憶痕跡とさせていただきました。

20. 「一方、ラットやマウスに対しては、上瞼の裏側に4本の電極を埋め込み、そのうち2本を眼輪筋筋電図の取得、残る2本をUSとしての電気刺激に用いる方法論が適用される」
 -> 「一方、ラットやマウスに対しては、上瞼の裏側に4本の電極を埋め込み、そのうち2本を眼輪筋筋電図の取得、残る2本をUSとしての電気刺激に用いる方法論が適用されることが多い」 または、 「一方、ラットやマウスに対しては、通常、上瞼の裏側に4本の電極を埋め込み、そのうち2本を眼輪筋筋電図の取得、残る2本をUSとしての電気刺激に用いる方法論が適用される」 では? Response: 後者の文章を拝借させていただきます。

21. 「学習は有効的に成立する。」->「学習が成立しやすい。」
 「有効的に成立する」という表現はあまり聞かないように思いますので。 Response: 変更させていただきました。

22. 一応、「
痕跡間隔」の英訳も記載ください。 Response: 英訳である trace intervalを付記しました。

23. 「記憶獲得」と「学習獲得」という語がでてきますが、これは同じ意味で使われていますでしょうか?であれば、どちらかに統一していただいたほうがよいと思います。
 Response: 学習獲得に統一いたしました。

24. 「
非常に簡略した模式図を図4に示した。」 「簡略化した模式図を図4に示した。」 「非常に」は不要では。また「簡略した」は「簡略化した」のほうが普通かと思います。 Response: 「非常に」を削除、簡略化にしました。

25. 「
小脳LTDは、運動記憶の形成そのものよりも、学習の表出のタイミングを担っているとする論調も目立つようになってきたが、」 文献の引用をお願いします。 Response: 必ずしもそのような論調が特に強まっている訳ではないようでした。LTDがCRタイミングに重要であるとするKoekoek et al., Science2003を引用しまして、全体的なトーンを変えました。

26. Optogeneticsの手法を用いた研究がこの種のモデルを考えるには重要かと思います。例えば、
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3913874/ 。引用するのが良いのではないでしょうか。 Response: 仰る通りです。最後の展望のところで、引用しました。

27. 「
むしろ小脳皮質が遅延課題の記憶形成に必須ではないとの文脈で参照されることが多いようである。」 そのような文脈で参照している文献を引用してください。 Response: 引用文献を1つ加えました。「多いようである」を「多い」に変えました。

28. 「
現時点において中位核は瞬目反射条件づけの記憶形成において最も重要な部位と認識されるに至っている。」 このパラグラフで引用されている15, 29, 30の文献はかなり古いですので、そのような認識を示している新しい文献(総説や代表的論文、本など)を引用してください。 Response: 引用文献を1つ加えました

29. 「
もしくは、消去試行後直ちにCS-USの対提示を繰り返した場合では、CRは急速に発現し、初回よりも少ない試行回数で元の学習到達率まで回復する。」 これも自発的回復なのではないでしょうか。であるとすれば、前の文との関係を整理しつつ、これも自発的回復であることがわかるような記載にしていただければと思います。 Response: 確かに広い意味ではこちらも自発的回復を含んでいるとは思います(本質的には同じなのかもしれません)が、ここでは現象として、あくまで何の刺激も与えず放置したあと、(条件刺激を再び提示することによって)回復する現象を「自発的回復」としました。一方、「CS-USの対提示を繰り返した場合では、CRは急速に発現し、初回よりも少ない試行回数で元の学習到達率まで回復する」という文章の後半には、学習曲線の勾配が最初の学習より急であるという意味も含んでいました。そこで、「もしくは」ではなく、「また」に変え、全く異なる現象ではないというニュアンスに変えてみましたがいかがでしょうか。

30. 「アルツハイマー型認知症患者では痕跡課題は正常な学習を示すのに対し、遅延課題では顕著な学習障害が見られた[32]。」
 32番の文献では、痕跡課題でも有意な障害がみられたとアブストラクトにあります。ご確認ください。 Response: 仰る通りでして、両方有意な障害が見られるものの、遅延課題の方がよりその差の検出力が高いということでした。このあたりを正確に記述する様にしました。

31. 最近の研究では、統合失調症患者では障害されているという報告が多いようです。
http://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyt.2014.00160/full アップデートをお願いします。展望のところでも疾患モデルとしての重要性を強調されていますので、他の疾患も最新の情報をご確認いただき、また、それぞれできれば複数の文献の引用をお願いできれば、と思います。 Response: 有用な文献をご紹介いただき有り難うございます。統合失調症につきましてはご紹介いただきました論文も引用して改訂致しました。他の疾病についても引用文献を増やしました。2つ以上づつ引用しました。ただ、アルツハイマー病については、臨床研究が最近のものが意外なことに見当たりませんで、新しいものは引用できませんでした。

32. 図4ですが、「瞬目反射条件づけの神経回路とLTD仮説」の中にでてくる脳部位については、できるだけ図中に含めていただけないでしょうか(and/or 文章中で必須ではない脳部位の記述を減らす)。私はこの分野では素人ですが、文章と図を見比べながら読む際に、文章に出てきた脳部位を図中で探してしまうこともあり、理解がかなり困難でした。
 Response: ご指摘有り難うございます。中小脳脚は、図に組み込むのが困難でしたので文中から削除しましたが、それ以外の各種の核について図中に入れました。

33. 図4の「小脳LTDは、平行繊維とプルキンエ細胞間において神経伝達物質の伝達効率が減少する現象である。」ですが、「神経伝達物質の伝達効率が減少」と言い切ってよいものなのでしょうか。この表現ですと、ポストでの変化の意となるかと思います。プレにおいて神経伝達物質の放出が低下する可能性もあるのではないでしょうか。
 いずれにしましても、文献の引用をお願いします。 Response:  ご指摘の通りですので、「小脳LTDは、一定期間平行線維とプルキンエ細胞間のシナプス伝達効率が低下する現象である。」という表現にかえました。併せて、文献を引用いたしました。

34. 23の論文が小脳LTD仮説を否定するようなものであるようですが、これは2011年と4年前で少し古いようです。その後、小脳LTD仮説についての最新の論調はどのようなものでしょうか。可能であれば、アップデートしていただけますと有り難いです。


Response: 基本的には、小脳LTD仮説支持者には、この論文の影響は大きく、直接的な反論は出せないまま、(業界的には)この論調が続いているという認識です。しかしながら、依然LTDの障害と瞬目反射条件づけの障害の相関関係を示した論文も、現在も報告され続けてはいるので、こうした事実にも言及し、本稿ではあえてまだ決着はついていないニュアンスを強めてみました。執筆方針の「論争があるような場合には、ある程度両論に中立的な記載の必要がある。しかし、執筆者の意見も尊重されるべきであり、完全な中立性を求める必要はない。」に沿った形で書いたつもりです。