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蓋板を含む神経管の背側部で発現する[[Wnt1]]や[[Wnt3a]]も背側のパターニングに関与している。Wnt1/Wnt3aのダブルノックアウトマウスでは蓋板の形成は正常であるが、dI1-3が激減する<ref><pubmed>11877374</pubmed></ref>。反対に、WNTシグナルの下流に当たる[[β-カテニン]]の活性を上げると背側( | 蓋板を含む神経管の背側部で発現する[[Wnt1]]や[[Wnt3a]]も背側のパターニングに関与している。Wnt1/Wnt3aのダブルノックアウトマウスでは蓋板の形成は正常であるが、dI1-3が激減する<ref><pubmed>11877374</pubmed></ref>。反対に、WNTシグナルの下流に当たる[[β-カテニン]]の活性を上げると背側([[Pax7]]陽性)から中央部([[Pax6]]陽性)の神経前駆細胞が増加して、[[Nkx6.1]]、[[Olig2]]、[[Nkx2.2]]などを発現する腹側の前駆細胞が減少する。それに伴って、背側の介在神経細胞が多く誘導され、腹側の神経細胞は失われる<ref><pubmed>18057099</pubmed></ref><ref><pubmed>18927156</pubmed></ref>。また、Dreherマウスでは蓋板からのBMPシグナルが放出されないにもかかわらず、ある程度のdI1-3が誘導されるのは、残存しているWNTシグナルによるものだと考えられる<ref name=Millen/>。 | ||
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