「膜融合」の版間の差分

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===Atlastin===
===Atlastin===
 
 近年まで、細胞内小器官同士の膜融合においてはSNAREがほとんど唯一知られているものであったが、ER膜融合には[[Atlastin]]とよばれるダイナミン様のGTPaseが必要なことが明らかになった。[[ダイナミン]](dynamin)のファミリーは大きく、自己集合機構を持つGTPase群であり、ダイナミンそのものはエンドサイトーシスの小胞切断などに関与する。


 Atlastinはグアニンヌクレオチド結合ドメイン(G)、中間ドメイン(M)、2つの膜貫通ドメイン(TM)と約60アミノ酸から成る細胞質の部分を持つ。Atlastinが膜融合に関わるモデルは、2つのAtlastinがGドメインによって二量体を形成することで2つの小胞体膜を引き寄せることで行われると考えられている<ref><pubmed> 22153070 </pubmed></ref>。
 近年まで、細胞内小器官同士の膜融合においてはSNAREがほとんど唯一知られているものであったが、ER膜融合には[[アトラスチン]]とよばれるダイナミン様のGTPaseが必要なことが明らかになった。[[ダイナミン]](dynamin)のファミリーは大きく、自己集合機構を持つGTPase群であり、ダイナミンそのものはエンドサイトーシスの小胞切断などに関与する。
 
 アトラスチンはグアニンヌクレオチド結合ドメイン(G)、中間ドメイン(M)、2つの膜貫通ドメイン(TM)と約60アミノ酸から成る細胞質の部分を持つ。アトラスチンが膜融合に関わるモデルは、2つのアトラスチンがGドメインによって二量体を形成することで2つの小胞体膜を引き寄せることで行われると考えられている<ref><pubmed> 22153070 </pubmed></ref>。


==ウイルスと宿主細胞の膜融合==
==ウイルスと宿主細胞の膜融合==

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