「ヒスタミン」の版間の差分

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担当編集委員:[https://researchmap.jp/2rikenbsi 林康紀](京都大学大学院 医学研究科 システム神経薬理学分野)<br>
担当編集委員:[https://researchmap.jp/2rikenbsi 林康紀](京都大学大学院 医学研究科 システム神経薬理学分野)<br>
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英語名:histamine 独:histamin 仏:histamine<br />
英語名:histamine 独:Histamin 仏:histamine
 


{{box|text= ヒスタミンは生体内で、アミノ酸であるヒスチジンから合成される。末梢では主に肥満細胞に貯えられ、刺激に応じて放出されアレルギー反応に関与する。また、摂食によってエンテロクロマフィン様細胞から遊離され、胃酸分泌に関与する。中枢では、視床下部乳頭体にヒスタミンニューロンが集まっており、そこから脳内各部位に投射し、神経伝達物質として働いている。睡眠・覚醒、摂食調節などに関与している。}}
{{box|text= ヒスタミンは生体内で、アミノ酸であるヒスチジンから合成される。末梢では主に肥満細胞に貯えられ、刺激に応じて放出されアレルギー反応に関与する。また、摂食によってエンテロクロマフィン様細胞から遊離され、胃酸分泌に関与する。中枢では、視床下部乳頭体にヒスタミンニューロンが集まっており、そこから脳内各部位に投射し、神経伝達物質として働いている。睡眠・覚醒、摂食調節などに関与している。}}
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== 生合成 ==
== 生合成 ==
[[ファイル:Histidine decarboxylase.svg|サムネイル|'''図1. ヒスタミン生合成''']]
[[ファイル:Histidine decarboxylase.svg|300px|サムネイル|'''図1. ヒスタミン生合成''']]
 [[イミダゾール骨格]]に[[エチルアミン]]の側鎖を有する構造である。[[哺乳動物]]のほとんどすべての組織に含まれる。[[アミノ酸]]であるL-ヒスチジンから、[[L-ヒスチジン脱炭酸酵素]](L-histidine decarboxylase: HDC)による脱炭酸反応により生合成される。
 [[イミダゾール骨格]]に[[エチルアミン]]の側鎖を有する構造である。[[哺乳動物]]のほとんどすべての組織に含まれる。[[アミノ酸]]であるL-ヒスチジンから、[[L-ヒスチジン脱炭酸酵素]](L-histidine decarboxylase: HDC)による脱炭酸反応により生合成される。


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