16,040
回編集
細編集の要約なし |
細 (→細胞内局在) |
||
76行目: | 76行目: | ||
====細胞内局在 ==== | ====細胞内局在 ==== | ||
[[image:グルココルチコイド.png|thumb|450px|'''図.グルココルチコイド受容体の神経細胞における局在''']] | [[image:グルココルチコイド.png|thumb|450px|'''図.グルココルチコイド受容体の神経細胞における局在'''<br>SRE:[[ステロイド応答配列]]、[[CRE]]:[[cAMP応答配列]]、p[[CREB]]:リン酸化[[cAMP応答配列結合タンパク質]](CREB)、[[CBP]]:[[CREB結合タンパク質]]、TAFs:[[TATA結合タンパク質関連因子]]、PolIII:[[RNAポリメラーゼIII]]]] | ||
GRおよびMRの細胞内局在に関しては、[[免疫組織化学法]]を用いた実験により、両受容体とも正常ラットでは主として核内に分布すると考えられているが、大脳皮質の錐体細胞や海馬においては、細胞質にもその分布が報告されている<ref name=ref8><pubmed>1770174</pubmed></ref>。また、両側副腎を摘出(ADX)して血中コルチコステロンを除去すると、GRの核内免疫活性が消失することが示されている<ref name=ref9><pubmed>9151715</pubmed></ref>。近年[[蛍光タンパク質|green fluorescent protein]] ([[GFP]])を受容体のtag分子として用いる方法が開発され、細胞を固定・透過化することなく、生きている細胞内で受容体の局在を解析することが可能となった。その結果、[[初代培養|培養神経細胞]]および非神経細胞の両者においてGRは[[リガンド]]の非存在下では主として細胞質に分布し、リガンドの添加により速やかに核内へ移行することが明らかとなった<ref name=ref10><pubmed>16514009</pubmed></ref>。 | GRおよびMRの細胞内局在に関しては、[[免疫組織化学法]]を用いた実験により、両受容体とも正常ラットでは主として核内に分布すると考えられているが、大脳皮質の錐体細胞や海馬においては、細胞質にもその分布が報告されている<ref name=ref8><pubmed>1770174</pubmed></ref>。また、両側副腎を摘出(ADX)して血中コルチコステロンを除去すると、GRの核内免疫活性が消失することが示されている<ref name=ref9><pubmed>9151715</pubmed></ref>。近年[[蛍光タンパク質|green fluorescent protein]] ([[GFP]])を受容体のtag分子として用いる方法が開発され、細胞を固定・透過化することなく、生きている細胞内で受容体の局在を解析することが可能となった。その結果、[[初代培養|培養神経細胞]]および非神経細胞の両者においてGRは[[リガンド]]の非存在下では主として細胞質に分布し、リガンドの添加により速やかに核内へ移行することが明らかとなった<ref name=ref10><pubmed>16514009</pubmed></ref>。 |