「ニューレグリン」の版間の差分

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<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0183819 那波 宏之](初版)、森 大輔(改訂第2版)</font><br>
''新潟大学 脳研究所 基礎神経科学部門 分子神経生物学分野''<br>
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2011年10月26日 原稿完成日:2013年XX月XX日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/2rikenbsi 林 康紀](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br>
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英:Neuregulin、英略語:NRG  
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 ニューレグリンは、[[Neu]]/[[Her2]]/[[ErbB2]]受容体に相互作用して、その[[チロシンリン酸化]]を増大させる44kDaの糖タンパク質として最初に同定された。その後、これらの配列に高い相同性を持つ遺伝子スクリーニングが行われ、現在までに、[[NRG1]]、[[NRG2]]、[[NRG3]]、[[NRG4]]の各遺伝子が単離されている。これらのニューレグリンファミリーは、いずれも[[上皮成長因子]]([[EGF]])様ドメインを遺伝子内に有しており、成熟型のニューレグリンは[[上皮成長因子受容体]]([[EGFR]])/[[Her]]/[[ErbB]]受容体を活性化するリガンドとして機能する。ニューレグリンによるこれらの受容体の活性化は、中枢神経系のみならずさまざまな器官や組織において、個体の[[wikipedia:ja:発生|発生]]や[[wikipedia:ja:成長|成長]]、[[wikipedia:ja:維持|維持]]に重要な役割を担っている。成体においてもその機能は重要であり、ニューレグリン遺伝子の調節不全は、[[wikipedia:ja:乳がん|乳がん]]など[[wikipedia:ja:悪性腫瘍|悪性腫瘍]]の形成、[[統合失調症]]や[[双極性障害]]のような[[精神神経疾患]]の発症など多くの病態に関与すると言われている。
 ニューレグリンは、[[Neu]]/[[Her2]]/[[ErbB2]]受容体に相互作用して、その[[チロシンリン酸化]]を増大させる44kDaの糖タンパク質として最初に同定された。その後、これらの配列に高い相同性を持つ遺伝子スクリーニングが行われ、現在までに、[[NRG1]]、[[NRG2]]、[[NRG3]]、[[NRG4]]の各遺伝子が単離されている。これらのニューレグリンファミリーは、いずれも[[上皮成長因子]]([[EGF]])様ドメインを遺伝子内に有しており、成熟型のニューレグリンは[[上皮成長因子受容体]]([[EGFR]])/[[Her]]/[[ErbB]]受容体を活性化するリガンドとして機能する。ニューレグリンによるこれらの受容体の活性化は、中枢神経系のみならずさまざまな器官や組織において、個体の[[wikipedia:ja:発生|発生]]や[[wikipedia:ja:成長|成長]]、[[wikipedia:ja:維持|維持]]に重要な役割を担っている。成体においてもその機能は重要であり、ニューレグリン遺伝子の調節不全は、[[wikipedia:ja:乳がん|乳がん]]など[[wikipedia:ja:悪性腫瘍|悪性腫瘍]]の形成、[[統合失調症]]や[[双極性障害]]のような[[精神神経疾患]]の発症など多くの病態に関与すると言われている。
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== サブタイプ  ==
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<pubmed>22723422</pubmed>
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<pubmed>12145742</pubmed>
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(執筆者:初版 那波宏之 改訂第2版 森 大輔 担当編集委員:林康紀)

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