「統合失調症」の版間の差分

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 統合失調症に限らず精神疾患には、当事者にとってそれが認識や治療の対象であるだけでなく、自分の精神という主体が実感する体験であるという特徴がある。そのため、対象としての客観的な理解とともに、体験としての主観的な実感の側面が、身体疾患に比べてより重要となる。
 統合失調症に限らず精神疾患には、当事者にとってそれが認識や治療の対象であるだけでなく、自分の精神という主体が実感する体験であるという特徴がある。そのため、対象としての客観的な理解とともに、体験としての主観的な実感の側面が、身体疾患に比べてより重要となる。


 客観的な理解のための知識は、概略については『マンガでわかる!統合失調症』<ref>'''中村ユキ'''<br>マンガでわかる!統合失調症<br>''日本評論社'',2011</ref>、詳細については『統合失調症』<ref>'''日本統合失調症学会監修'''<br>統合失調症<br>''医学書院'',2013</ref>が参考になる。後者の第2章には一般向けの文章である「統合失調症の基礎知識-診断と治療についての説明用資料」があり、日本統合失調症学会のホームページで読み取り専用の[http://jssr.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20130607154632-1A14E5083752AE7C4013B4AC78650481972CEA4F0CCF58E42F0703E53448C62F.pdf PDFファイル]が公開されている。[http://www.schres-journal.com Schizophrenia Research]誌には、「schizophrenia , just the facts」と題する6編の総説シリーズが2008~2011年に掲載となっている。本稿の出典については、これらをご参考いただきたい<ref><pubmed>18291627 </pubmed></ref><ref><pubmed>18514488 </pubmed></ref><ref><pubmed>18799287</pubmed></ref><ref><pubmed> 19328655 </pubmed></ref><ref><pubmed>20655178</pubmed></ref><ref><pubmed> 21316923</pubmed></ref>。
 客観的な理解のための知識は、概略については『マンガでわかる!統合失調症』<ref>'''中村ユキ'''<br>マンガでわかる!統合失調症<br>''日本評論社'',2011</ref>、詳細については「統合失調症の基礎知識-診断と治療についての説明用資料」<ref>'''日本統合失調症学会監修'''<br>統合失調症<br>''医学書院'',2013</ref>[http://jssr.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20130607154632-1A14E5083752AE7C4013B4AC78650481972CEA4F0CCF58E42F0703E53448C62F.pdf PDFファイル]が参考になる。[http://www.schres-journal.com Schizophrenia Research]誌には、「schizophrenia , just the facts」と題する6編の総説シリーズが2008~2011年に掲載となっている。本稿の出典については、これらをご参考いただきたい<ref><pubmed>18291627 </pubmed></ref><ref><pubmed>18514488 </pubmed></ref><ref><pubmed>18799287</pubmed></ref><ref><pubmed> 19328655 </pubmed></ref><ref><pubmed>20655178</pubmed></ref><ref><pubmed> 21316923</pubmed></ref>。


 体験としての主観的な実感の側面については、当事者や家族が素顔で体験を語る動画サイト(「JPOP-VOICE統合失調症と向き合う」)や、みずからの体験を伝える漫画や書籍(『統合失調症がやってきた』<ref>'''ハウス加賀谷'''<br>統合失調症がやってきた<br>''イーストプレス'',2013</ref>、『わが家の母はビョーキです』<ref>'''中村ユキ'''<br>わが家の母はビョーキです<br>''サンマーク出版'',2008</ref>、『心病む母が遺してくれたもの』<ref>'''夏苅郁子'''<br>心病む母が遺してくれたもの<br>''日本評論社'',2012</ref>)にぜひ接していただきたい。
 体験としての主観的な実感の側面については、当事者や家族が素顔で体験を語る動画サイト(「JPOP-VOICE統合失調症と向き合う」)や、みずからの体験を伝える漫画や書籍(『統合失調症がやってきた』<ref>'''ハウス加賀谷'''<br>統合失調症がやってきた<br>''イーストプレス'',2013</ref>、『わが家の母はビョーキです』<ref>'''中村ユキ'''<br>わが家の母はビョーキです<br>''サンマーク出版'',2008</ref>、『心病む母が遺してくれたもの』<ref>'''夏苅郁子'''<br>心病む母が遺してくれたもの<br>''日本評論社'',2012</ref>)にぜひ接していただきたい。